刺繍糸の雑学
刺繍糸の「ヨリ」について
料理を一生懸命作る時など「腕にヨリをかける」と云いますが、
刺しゅう糸にもヨリはあります。ヨリをかけることにより強度が増します。
これはロープを見れば一目瞭然です。
更にヨリは糸の滑りを良くします。
刺しゅうでは『左撚り』が良いとされ、
その見分け方は、
糸を左右の手に持ち、右手を時計回りに回転させヨリが緩めば左撚りとなります。
因みに当店で使用している糸は勿論すべて左撚りです。
刺繍糸(金糸)色めについて
金糸は、1色だけではありません。
当店HPの糸の色見本のページでは、3色、載せていますが、
きれいな金糸、黄色みが強い金糸、茶が少し入った落ち着いた金糸、銀糸に近い金糸など、
現在、十数種類、在庫を置いています。
当店にお任せいただければ、全体的なデザインバランス、使用目的などお聞きし、試縫い(実際に刺繍する)をして、色を選定させて頂いています。
刺繍糸(金銀糸)の種類について
刺繍、ワッペンで使用する金銀糸は、中央の「芯」に、「純銀で作った金、銀色」 を巻いて作られています。
中央の「芯」は、ナイロン芯と、レーヨン芯、ポリエステル芯の3類があります。
ナイロン芯は、強いのですが、熱に弱いので、ワッペンの周りのフチには使用できません。
ナイロン芯のほうが、芯が強く、作業する時、針が折れやすい等、使いづらいです。
通常は、レーヨン芯の金、銀糸を主に使用します。
色も、レーヨン芯のほうが多いです。(ナイロン芯にしかない金色を使用する際にナイロン芯を使います。)
金銀糸は、このように純銀を使用していますので、直接、肌にあたるもにに使用する場合は、金属アレルギーの恐れがあります。
その時は、金銀糸(純銀など鉱物使用)でなく、輝きは劣りますが、鉱物を使用していない金銀糸を使用します。(ポリエステル糸)