高品質低価格のワッペンオリジナル刺繍は、刺繍ドットコム十九

今年2011年、ありがとうございました。


皆様、今年一年、本当にありがとうございました。

また、東北や信州で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

この1年は、生き方を問われる年だったと思います。
店的に、個人的に、できるだけの寄付や支援はしてきたつもりですが、
まだ、日常を取り戻せない被災された方々の報道を見聞きすると、
私たちの正念場はこれからだと思い知らされます。

当店でも震災の影響を受け、大幅に売り上げを落としました。
もちろん、震災だけの影響だけではないと考えていますが、
2012年に向け、
お客様にどうやったら喜んで頂けるかに加え、
震災のため、何ができるかを、
念頭におき、仕事をして行く所存です。

2012年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2011年12月31日

多頭式刺繍機 その2 使用方法


ジャガード刺繍機の続きです。

先ず柄を読ませるためにパンチカードをセットします。
何10メートルにもなるカードを
糸巻き車みたいなのにグルグル巻き付け、
エンドレスにするため両端をボンドでくっつけて、輪っか状にします。

くっつけた部分が柄のスタート、エンドになります。

ストップセンサーに読み込ませるため、
アルミホイールを両面テープで止めていきます(確か銀テープと呼んでおりました)
これでセット完了です。

ふぅ〜今思い返すだけでも大変な作業でした。
さて続いて試し縫いに入ります。
柄のうち忘れやいびつなところは無いかチェックしながら進めます。
その間色替えがあれば、ストップさせる為さっきの銀テープをつけていきます。
こんな恐ろしく時間のかかる作業なので、少々のことは目をつむりますが、
刺繍漏れがあったら悲惨です。こんな時の為にゼロデータを柄の途中に何箇所か入れておくんですが、
刺繍漏れが含まれるゼロデータ間全てやり直しになります。

現在型作りしている平林さんは、「ちょっと線が細かったな〜」とか
「この顔可愛くな〜い」などといっては何度も何度もやり直しています。
因みに平林さんは、ジャガードを触ったことがありません。 
三好
2011年12月27日

多頭式刺繍機−ジャガード織機1


今回は多頭式刺繍機の話です。

多頭式刺繍機とは、一度にたくさん刺繍することができるミシンのことです。
(多頭式刺繍ミシンは、2〜30頭まであります)

このミシンは、昔、通称"ジャガード"と呼ばれていました。
これはデータの読み取り方が、
いわゆる"ジャガード織機※"と同様なため、こう呼ばれていました。
※パンチカードを利用しており、パンチカードの1列の穴が横糸および経糸1本に対応する。
 これは、その後、計算機などに応用されました。

今思えばさ先にお話ししたパンチングマシンにも勝るとも劣らない、
恐ろしくクラッシックなもの何ですが、
当時は多頭式刺繍機自体が非常に珍しく、新聞に掲載される程でした。
次回詳しくご紹介します。
三好
2011年12月19日

ワッペンに使用できる生地


「ワッペンの生地を持ち込んで、ワッペンを作れますか?」

はい、できます。
刺繍できる生地なら、ワッペンが作成できます。

生地が、ヒートカット(熱でフチをカットする)できないものは、
ワッペンのフチはロック加工や、ハンドカットで作成します。

ただ、フチをヒートカットしていないので、時間が経つと、フチから生地がほつれてきます。
それも、ワッペンに風格が出て、いいところです。
2011年12月 9日

ワッペンをごつくするには。


バイクのワッペンを作って頂いたお客様より、
「ごっついワッペンにするにはどうしたらいい?」とお問い合わせがありました。

文字ですと、影やフチドリをつけて、文字の量感を出す。

広い面積を刺繍で埋めているものは、
刺繍の上にさらに横振ミシンなどで、陰影を刺繍する。

ワッペンのフチを太くする、など。

1つでもしますと、印象がかなり変わりますが、
全体のバランスを考えて、しないといけませんね。
2011年12月 8日

刺繍ミシン(手振ミシン2)


最大この刺繍ミシンの魅力は速さです。
何しろ文字入力の必要がありませんし(頭に入ってます)
回転数も高速刺しゅう機の1、5倍くらいあると思います。
それと文字の仕上がりですか。
熟練職人のいわゆる"達筆"を見るとうっとりします。

しかし悲しいかな、刺繍業界も他業界と同様後継者がいなくなってきています。
一人また一人技術を持った人が少なくなってきています。
恐ろしくアナログなこのミシン、何とか生き残ってもらいたいものです。
三好
2011年12月 2日